(2020.3.28 更新しました)
Masaといいます。妻と、ティーネージャーの娘、小学生の息子と4人暮らしです。

私は2012年に日本を出て、家族でオーストラリア・パースへやってきました。気が付くともうすぐ丸7年になります。下の息子はオーストラリアに来た時はまだ3歳でしたが、もう10歳。11歳だった娘はもう18歳になりました。本当に月日の経つのは早いものです。

私は2012年の秋くらいにいろいろと事情があり16年勤めた会社を辞めました。そして少し身体を休めながら今後の身の振り方をいろいろと考えました。転居した高松での再就職や、起業することも考えました。でもある時、選択肢の一つとして「海外へ出る」ということを考え始めました。

「海外で暮らす」というのは響きはいいですが、決してハードルは低くないと思います。少なくともあまり海外旅行すらしていなかった私にとっては非常に高いものでした。まず言語。日本以外ではもちろん日本語のサービスはほとんど期待できません。海外で暮らすためには生活していく上での対外的なすべてのコミュニケーションを日本語以外で行うことが必要になります。

次に食習慣や生活習慣。日本の食べ慣れた食材がなかったり、相手とのコミュニケーションの取り方も日本とは大きく違う国もあります。そういう日本と違った環境に旅行として訪れるのは楽しいものですが、その中で生活していくというのは全く異なります。

それでも海外へ出ることを決意し、留学エージェントに連絡を取ったのは2012年の年末でした。そしてその最初の連絡から4か月後にはここオーストラリア・パースの地に家族で立っていました。

私も妻も海外留学経験があったわけでもなく、外資系のような海外とつながるような仕事をしていたわけでもありません。それどころか人生の中でほとんど英語を話すことすらほとんどなかったような状況でした。もちろん最初から自信があったわけではなく、不安に押しつぶされそうになったこともありました。

最初は留学ビザでの入国でした。語学学校に通い、英語を勉強しました。親子ほども年の離れたクラスメートに囲まれながらの大学卒業以来の学校。最初は英語でなかなかコミュニケーションが取れずに苦労しました。英語は相手との会話のためのツールであり、間違うことを過度に恐れる必要はない、と気が付くまでずいぶん苦労しました。
まぁ正直に言うと7年たった今でも苦労していますが・・。

幸い、来豪してすぐにとてもよい出会いに恵まれ、オーストラリアに来てから1年も経たないうちにビジネスビザを、そして2017年の7月に永住権を獲得しました。

正直言うと、最初に心配していた語学は勉強すれば少しずつ上達しますし、生活習慣はまぁ慣れることができます。でも自分の力でどうにもならないのがビザです。これがどれだけ大変なことかは日本を出るときには認識できていませんでした。(逆に知っていたら怖くて日本を出られなかったかもしれないです)日本を出る前に滞在する国のビザの情報については確認しておくといいかもしれません。

私がパースを選んだのはいろいろ理由はありますが、知り合いやのツテがあったわけではありません。本当に誰も知らない街に「ポン」っとやってきた感じです。振り返ってみるとパースを選んだことは自分ではよい判断だったのではないかと思っています。ほかの国、街に住んだわけではないので何とも言えないですが、パースはオーストラリアの中ではそれほど大都市ではないですが、一通りのものはそろっています。そしてなんとなくゆったりしていて、子育てにはとても良い環境だと思います。

海外に住む日本人は決して少なくありません。ここパースにも減ったとはいえ1万人程度の日本人が暮らしています。でも、やはり多いのはワーホリの学生、大企業の駐在員などです。40代になってから何のツテもなく家族でオーストラリアに移住した例なんてかなりレアだと思います。実際に私も日本を発つ前にネットで移住情報をいろいろと調べたのですが、”家族で海外へ移住した” という方のブログはほとんど見つけることは出来ませんでした。それでも数少ない情報の中、パン職人になって永住権を獲得した人のブログを読んで、勇気付けられたことは良く覚えています。

これからも海外移住を目指す日本人は増えてくるのではないかと思っています。そういう人たちがネットで家族移住した人の情報を探したときに、一つの海外移住の例として、自分が見たこと、感じたこと、考えたことを伝えたい。そんな思いでこのブログを書き始めました。何かのお役に立てれば幸いです。

2020.03.28

Masa

是非、妻のブログパースで手作りざんまい – 西オーストラリアで家族のためにつくる、毎日料理と暮らしのダイアリー。も読んでみてください。きっとオーストラリアパースでの生活が少し見えてくるのではないかと思います。