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こんにちは、masaです。

私は2013年の4月末にオーストラリア・パースにやってきました。
それまでは、日本の中堅会社に16年ほど勤めていて、英語にはほとんど縁のない
生活をしていました。

こんな私の2年半後の英語力について、書いてみたいと思います。

オーストラリアに来る前

日本を発つ前半年くらいは香川県の高松市にいたのですが、
4ヶ月くらい地元の英会話教室に通っていました。
香川で出会った知人の紹介で、
週1回、1時間程度。講師は韓国系の米国人マジシャンでした。
1時間の授業を週1回で4ヶ月間。おそらくトータルでも
20時間未満しかやっていないと思います。

私は一応大学も出てはいるのですが、英語学科とかでは
ありません。大学の授業で英語の論文を読む機会はかなりありましたが、
英語を「聞く」「話す」といったことはほとんどありませんでした。
そして、卒業以来ほとんど英語を読む機会もなくなってしまいました。

卒業後入社した会社では、システム開発系の仕事をしていました。
プログラミングの参考資料、Windowsの仕様とかについては、
日本語のドキュメントがそれほど充実していなかったので、
MSDN(Microsoft Developer Network)などの英語文章を読んだり、
アメリカの情報交換掲示板を読んだりすることも
多少はありましたが、英語でコミュニケーションを取ることが必要な
シチュエーションには一度もあたることはありませんでした。

そんな私がいきなりオーストラリアへ移住をするなんて
今考えてもかなり思いきった決断だったと思います。
でも、もしあの時ためらっていたら、おそらく2度と
海外を目指すなんてことは考えられなかったと思います。
私にとってはそれほど、思い切った
「清水の舞台から飛び降りる」ような決断でした。

オーストラリアに来たあと・語学学校

日本で英会話教室に受けたスピーキングの練習は、
英語で話すということに慣れるという意味では
役に立ったと思います。
しかし、それだけ練習しただけでいきなり英語で話せ、
といわれても話せるわけもなく、苦労の連続でした。

来た当初は、食事の注文や、ホテルのフロントでのやり取り、
バスの運転手との会話、全てが苦労でした。
なにせ相手の話していることが聞き取れないんです。
そして、たとえ聞き取れても自分の言葉が通じない。
慣れない英語だから仕方ないとはいえ日本では人との
コミュニケーションで問題を感じることなんて
ほとんどなかったので、ちょっとへこみました。

オーストラリアに来て最初に家を借りて生活を始めた頃は
家の契約こと、ガス電気水道などの日常インフラに関わること、
車の購入などはエージェントの方に手伝ってもらいました。
日本とはやり方の違いもあるので、分かっている人に頼んだ方が
間違いないですし、当時はもちろん、自分の語学力からして、
英語で問い合わせて何とかする、なんてことは考えることも
できないくらいでした。

来て2週間くらいしてから語学学校に行き始めました。
リーディング、文法の成績は悪くなかったのですが、、
本当に子どもでも話せるような些細なことすら満足に話せない
自分が腹立たしい日々でした。

日本語に比べて英語は発音のレンジが広い言葉だと思います。
たとえばimportantという単語を、アメリカ人、イギリス人、
オーストラリア人、インド人がそれぞれ発音したものを聞くと、
かなり違って聞こえると思います。
これ以外にも英語が母語ではないけど英語を話すような人は
各国の訛りが独特のニュアンスを醸し出してきます。
イタリア訛り、ブラジル訛り、ベトナム訛り、そして日本訛り
(これは街頭で聞こえてくるとすぐわかりますね)

語学学校の先生はもちろんキチンとした発音で話してくれます。
そのキチンとした発音の英語に関しては、かなり聞き取れるよう
になりますが、オーストラリア訛りの強いおじいさんなどに
話しかけられると、英語だと認識できないくらいです。

まぁこれは日本でも何言ってるかわからないおじいちゃんもいるので
英語だけでなく、世界共通かもしれませんけど・・。

語学学校にはトータルで9ヶ月通いました。
私の学校は8時45分から、午後2時半くらいまででした。
基本英語漬けなので、進歩はすると思います。
学校によって教師の質の差はあるかもしれませんが、
やはり英語を専門的に教えてる人たちなのでポイントを抑えてますし、
勉強になります。

語学学校に通っていた頃の宿題風景
語学学校に通っていた頃の宿題風景

これから留学とかを考えている人にアドバイスするとしたら、

「授業は少人数の方がいい」
「とにかく話してみること」

だと思います。せっかくお金を払って学校へ行くわけです。
ボーっとしていても、積極的に離しても時間は同じだけ過ぎます。
それなら、「元を取る」つもりでどんどん話してみることが
大事だと思います。

英語学校卒業後

2014年1月に語学学校を卒業しました。
なにか卒業試験のようなものがあったわけではなく、
期限が来たので卒業しただけです。
入学時はIntermediate(中級クラス)で、
卒業時はUpper Intermediate(中上級クラス)に
一応進級はしました。

時々板書をiPhoneのカメラで撮ってノートに書き起こしたりしてました。
時々板書をiPhoneのカメラで撮ってノートに書き起こしたりしてました。

それ以降は、自主的に勉強するしかありません。
私が行っている勉強方法としては、

・Podcastを聞く
・本を読む
・息子を学校に送っていったときに同級生の父親、母親と話す
・息子と話す。

私の息子はもうすぐ6歳になります。
彼と話すのは実はかなりいい訓練になります。
息子は3歳半でこちらに来たときはもちろん全く英語を
話しませんでしたが、2年半ですっかり
すっかり英語が第一言語になるくらいに上達しました。
とにかくやたら発音がいいですし、私が知らない単語も
いろいろ知っています。

好奇心が旺盛で工作が大好き。
動物のこと、車のこと、宇宙のこと、虫のこと、
いろんなことに興味を持っています。
そしてその細々としたことを
どんどん質問としてぶつけてきます。

日本語であれば知識もあるし簡単に答えられる
内容であっても、英語で説明するのはグッと
ハードルが上がります。
(天王星って英語でなんていうか知ってます?
Uranus(ユレイヌス)っていうんです)

変な英語を話しているかもしれないけど、
とにかく、英語で息子と話すこと。
これは大切にしないとな、と思っています。
今後は英語をある程度キチンと話せるようにならないと
息子とコミュニケーションに支障が出てきてしまう
恐れもありますし。

ところで今はどうなのか?

はっきり言って、自分ではまだまだ

「話せるようになった」

と自信を持って言える段階にはない、と思っています。
もちろん、2年半で上達はしているのですが、なかなか
自分で納得するようなところまではたどりつけていません。

リスニング

2年半もいて情けない話ですが、意識をぐっと集中させないと、
英語が頭に入ってきません。
でも逆に集中させれば、だいぶ話は入ってくるようにはなりました。
2年前はラジオを聴いていても何を言ってるか、何のコーナーなのか
良く分からなかったのですが、最近は何を話しているのかということが
ある程度分かるようになって来ました。
私はクリスチャンではないのですが、ずっと聞いていた放送局が
クリスチャン向けの放送局で、日曜日の午前中なんかはずっと
しゃべっている時間が長いなーと思ったら

「説教だった」

というようなこともありました。

スピーキング

今でもそれほど流暢ではありませんが、基本的なコミュニケーションに
ついては引っかかりつつも問題なくこなせるようになってきました。

最初の頃は英語での電話には大変苦労したのですが、
最近はそれほどテンパらないで話が出来るようになって来ました。
まだまだ苦手ではありますが。

最近は家を借りるのも、車を買うのも人の手助けなしで
全部自分たちでやっています。これも2年半前では
とても考えられなかったことですし、
先日お客様のオフィスに訪問し、導入したWebサイトの更新方法について、

「全て英語で」

レクチャーするという機会がありました。合計1時間半くらい。
これもなんとかやりきることができました。

まとめ

2年半は経ちましたが、英語を話しているときはいつも

「まだまだ満足行くようには話せないな・・」

って思います。ただ、こうして振り返ってみると、
2年半前はとても出来なかったようなことが確実に出来るようになっている。
というポイントもあるので、おそらく成長はしているんだと思います。
(なかなか自分では分かりづらい)

そもそもオーストラリアに来ないで日本に居続けていたら
これだけの英語力を自主的に身につけることはまず無理だったと思います。
そう考えると、この2年半で得た、英語力、オーストラリアで生活する
知識、知恵は、本当に私にとって宝物だと思います。

今後も少しずつ精進して、一歩一歩積み重ねていきたいと思っています。