概要

今回も月についての話を選んでみました。前回は月の成り立ちについてでしたが、今回はごく最近の月のことについて触れています。

資源を手に入れるためのマイニング(採掘)が世界中で行われています。あるユタ州にある世界最大のマイニングサイトでは、幅4km広さ2000ヘクタール、深さ1kmにわたって、採掘が進められています。月にも地球と同じように資源、特にイントリウム、イッテルビウムなど、充電池やレーザーなどの開発に欠かせないレアアースと呼ばれるものがあることがわかっています。

いくつかのマイニング会社がすでに月での採掘について実現しようとしているようです。しかし、実現には多くのハードルが待ち受けています。

ルナダスト

最初にアポロ11号が月へ着陸した時、月は非常に厚い、信じられないほど細かいダストで覆われていることがわかりました。その舞い上がったダストは宇宙服や機材などすべてにくっつき、機材のメモリが読めないほどでした。

このダストは大変大きい問題です。月の上にはいくつものとても重要な人類の足跡があります。
彼女は宇宙考古学者として、この足跡をどうやって保管できるかということを考えています。

1969年、アポロ12号は1967年に月に着陸したSurveyor3から180mほど離れたところに着陸しました。カメラやセンサーを回収するのが目的だったのですが、記録によるとSurveyor3は2回の砂嵐にあっていました。

1度目は月に着陸した時、2度目はアポロ12号が着陸した時でした。実際にアポロ12号が着陸したのは180mも離れているところだったにも関わらず、ダストはSurveyor3まで到達していました。

このダストの問題の解決方法として、爆風壁を作成するという方法が考えられています。そして、ダストで覆われていない床を作成することで、ロケットがダストを広げずに離発着できるようになります。

おそらく、このような構造物を建設しないことにはダストは巻き上げられ、月の表面を雲のように覆ってしまうかもしれません。

そして今後マイニング会社が月で採掘を始めると、月の表面が地球上のマイニングサイトのように傷だらけになるかもしれません。人類は、マイニングを始めたときにどうやって現状を回復するのかを考えてきませんでした。

その過ちを繰り返さないため、月での採掘がはじまる前に、月に設置される工場が環境へどの程度の強い影響を与えるかを研究する組織を作る必要があると、彼女は考えています。

感想

月が細かい砂で覆われていることはどこかで読んだかビデオで見たかで知っていましたが、それが月の探査にも大きく影響を与えていたことは知りませんでした。月は大気がほとんどないので風がなく、重力も弱いため巻き上げられた砂は広範囲で広がっていくようです。

考古学というのは古いことを研究する学問です。古代ローマ帝国や、エジプト文明の遺跡などから人類の歩んできた道やその活動を研究する学問ですが、宇宙考古学というと、最古でも数十年程度なんですよね。それでもその数十年の間に人類は月にすでに様々なものを置いてきました。ローバーや、探査機など、そして、そういう足跡を保存する方法を考えずにマイニングなどを始めてしまうと、意図せずともそういった人類の遺産が失われてしまう可能性が考えられます。そういう経済活動が行われる前に、大切なものをどうやって保護するかということを考える必要があると、警鐘を鳴らしています。

英語

Sydneyで行われたTEDのようですが、特に聞き取りは問題ありませんでした。オージーの癖もそんなに感じられなかったのですが、私が慣れただけなのかも?

単語
filthy よごれた、汚い
spicule 骨片
abrasive 研磨する
millennia 千年間
saunter (のんびり)散歩する
mitigation 緩和、鎮静、軽減
sintering 温泉華,「湯の花」
fuse 導火線、ヒューズ
anthropocene アントロポセン;人新世

English

I remembered that I read that kind of article on a Japanese website. And that article says the dust on the Moon is very dangerous for the human body. The dust is not weathered at all because there is no air, water, and wind so this dust has a very sharp and rough surface. So, if the dust entered the human body, it causes serious damage.

月の「チリ」は人体にとって極めて危険でDNAを損傷することもあることが判明 – GIGAZINE

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