記憶の中の村上春樹
こんにちは、masaです。
初夏のオーストラリア・パースからお送りしています。
少し前になりますが、ノーベル文学賞の発表がありましたね。
今年は、ベラルーシの作家・スベトラーナ・アレクシエービッチ氏に決まり、
毎年候補として名前の挙がる村上春樹氏は今年も取ることが出来ませんでした。
個人的には、彼自身がそういう「賞」に対してあまり執着心を
持っていないのではないか、と思っているんですよね。だから
毎年名前が挙がって、それでも取れないことについて
「やれやれ」
くらいに思っているのではないかなぁと思います。
そんなことないかな?
私は村上春樹氏の書くものは小説もエッセイも好きで、
数年前までは本当によく読んでいました。
たぶん市販されている本はほとんど持っていたくらいだと思います。
ただ現在、手元には4、5冊あるだけです。
100冊を超える本は今はどうなっているのかというと、
日本に残してあります。
2年半前にオーストラリアに来ることを決めたとき、
引越しの価格に目玉が飛び出る思いをしました。
国内の引越しに比べて本当に高いんです。
なので、そんなに大量の本を持ってくるということは、
荷物の関係上難しく、全て売却処分も考えたのですが、
たまたま友人のシェアハウスで引き取ってもいいという
申し出を受けることができました。
現在でも高松市のシェアハウスにひっそりと
置かれているのではないかと思っています。
そんな中、何冊か持ってきた村上春樹本のなかで
一番の宝物がこちら。
氏の最初の作品「風の歌を聴け」の初版本です。
17歳くらいのときかな、確か東京都町田市の古本屋で
見つけたんです。手が震えましたね。
気がつくと、もう四半世紀くらいこの本を持っているのか、
不思議なものですね。
最近出た『職業としての小説家』はかなり読んでみたい本
なのですが、いつになることやら。やれやれ。