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SFの本って読みますか? 私は小さい頃は毎週のように図書館に通い、SFを含むいろいろな本を読んできました。SFといえば「海底二万里」とか好きでしたね。

もう一つ、SFといえばですが、私は高校から大学くらいにかけて一時「星新一」の本にハマってました。自転車で古本屋を回って文庫本を集めて、新潮文庫のものはほとんど全部読んだのではないかと思います。でも、あれだけ読みまくったのに、いまストーリーを思い出そうとしても出てくるのは「おーいでてこい」と「ボッコちゃん」くらいで、ちょっと悲しいですね。当時はタイトルですべて話の筋を思い出せたくらいなのに。機会があればもう一度読んでみたいなと思うのですが、なかなか日本語の本自体が入手が難しいので、難しいでしょうね。

最近は・・とにかく時間がなくて、本そのものを読む機会がないくらいです。

今日の動画は物語についての話です。人類が月に降り立ったのは1969年。それからさかのぼること300年前に、ガリレオガリレイが望遠鏡を発明し、初めて月の表面を観察しました。

そしてその30年ほど後に、初めて月への冒険を描いた物語が出版されました。その本ではなんとロープをつけたたくさんのガチョウによって月へ行くという、今考えるとなかなかシュールな感じでした。

そしてその後、ニュートンによる重力の発見や、真空の発見などにより、地球と月の間には真空の世界が広がっていることが(つまりガチョウでは行けない!)わかり、だんだん月旅行を描く物語も非常に細かいところまで描かれるようになっていきます。
1835年日本でも有名な作家、エドガー・アラン・ポーが『ハンス・プファールの無類の冒険』という気球で月を目指す話を出版。その後1865年にはジュール・ベルヌが『月世界旅行』を出版しました。このストーリーで語られた「フロリダから、3人の宇宙飛行士が、3日間かけて」というのは100年後に実現したアポロ11号と一致しているそうです。

この『月世界旅行』を少年時代に読み、多大な影響を受けた科学者を2人紹介しています。Konstantin Tsiolkovskyはロシアのロケット研究者で、多段式ロケットの考案や人工衛星や宇宙船の示唆を行った業績から「宇宙旅行の父」と呼ばれていて、Hermann Oberth はロケット工学者として、ロケットの推進力となる液体燃料についての研究を行いました。

そして、そういった研究者の知恵と努力が実を結び、ガリレオから数えて300年後に実際に人類は月に到達した・・というわけです。

300年前はガチョウで月まで行くことを夢想していた。その夢は後々の人類に引き継がれ、夢は現実になった。そう、だから300年後の人々が「あの小説がきっかけだったんだね」というような物語を書こう、という締めでした。

感想:
テクノロジーの進化というのは近年とても速くなっていると感じます。私が子どものころはインターネットどころか、パソコンすらほとんどの家にはない状態で、知らないことは親に聞く、辞書や百科事典で調べる、なければ図書館に行く、くらいしか調べる手段がありませんでした。いまではわからないことはスマホで検索すればなんでもすぐ答えが得られますよね。

当時は電話も固定電話が家にあるだけ。それが今では一人一台持つような時代。音声通話だけでなく顔を見ながら話ができるし、国内だけでなく地球の反対側とも無料で会話ができるなんて、当時はとても実現可能だとは思わなかったと思います。

つまり今から30年後の世界、300年後の世界は、今では想像もできないようなことが実現しているかもしれないということですね。それこそ「どこでもドア」のようなものが実現していたり、物質をそのままコピーしたり、転送することができるようになっているかもしれない。

30年後何が実現できると思います?

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