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今回の話も非常に興味深いものでした。
エンジンの排気口部分で、排気ガスで黒くなっていきますよね。その黒くなる物質を集めてインクを作ったという話です。made of は「~を材料にしてできている」という感じなので、「大気汚染を材料に作られたインク」という感じでしょうか。

黒いインクというのは一番多く使われていますが、こちらは化石燃料を燃やして生産しているそうです。人間は車や機械を動作させるためにエンジンを使い排気ガスを排出しています。そしてその排気ガスが大気汚染を引き起こしているのであれば、その排気ガスをリサイクルすることでインクを製造することができるのではないかと考えたんです。

彼はアメリカとインドで実験を進め、AIR-INKという製品を作成することに成功しました。制作した排気ガスを収集する機械は排気ガスの95%を集めてエンジンのパフォーマンスには全く影響しないという特徴を持っています。

また、そのAIR-INKはある多国籍企業の目に留まり、AIR-INKを使ったアートキャンペーンが開催され、1000名を超えるアーチストたちがAIR-INKを使うようになりました。

AIR-INKがすべての大気汚染問題を解決するわけではないが、大気汚染を改善していくことはできる。

感想:
排気ガスからインクというのは、誰でも思いつきそうでなかなか気づかない点だと思いました。面白いですね。材料費がほとんどかからないし、大気汚染は世界中で問題になっているので、いくらAIR-INKにしても使いきれないほどでしょう。

ちょっと気になった点は、同じ黒でも色の違いはあります。材料が「大気汚染」なので、その色合いみたいなものが均質になるのかな?というのをちょっと感じました。アーチストさんだと黒の色合いとかにもこだわりそうですので、「非常にシャープな黒だ」とビデオでは語っておりました。あとは臭いとか、そのインクから再汚染のようなものが起こりえないのか。
まぁそのあたりはおそらく誰でも考え付くことなので心配はないでしょうね。

英語:
インドの方なのでちょっとアクセントが強く感じます。けど、私にとってはそんなに聞きづらくはありませんでした。それはおそらく私が今たまたま、インド人の女性と同じ職場、隣の席で働いていて、毎日のように彼女と話をするからではないかと思います。最初のころは彼女が何と言っているか聞き取るのが本当に大変だったのですが、しばらく一緒に仕事をしているうちに、おそらく無意識的に発音の癖のようなものを頭の中で補正できるようになってきたのではないかと思います。(もちろん今でも時々コミュニケーションには苦労してますが・・)

英語話者の方がいろいろなアクセントの英語を理解できるのは、この「頭の中補正」がこれまでの経験ですでに備わっているのではないかと私は思います。日常生活の中でいろいろなアクセントの英語の方とコミュニケーションを取っていくうちにを、苦労せず理解できるように、そのアクセントを自動的に補正して理解するようなロジックが頭の中に構成されているのではないかと思うのです。

これは私の勝手な推測なのですが、日本語でも標準語と関西弁ではずいぶんアクセントが違いますよね。でも東京出身の方が関西弁を話す人と”言語的に”コミュニケーションをとるのが難しいということはないと思います。

ひょっとしたら英語話者の方にとっては第一言語の癖というのは、日本人にとって方言くらいの差なのかもしれないですね。

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