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概要

今日は「呼気分析」についてがテーマです。

呼気分析とは人間の吐く息を分析することによってその人の健康状態を分析するもので、有名なのが「アルコール検査」ですね。携帯電話くらいの装置に小さなストローのようなものがついていて、そこから息を吹き込むとアルコールを検知できるというものです。

呼気の中に含まれる物質は、窒素、酸素、水、二酸化炭素、アルゴンという5つについては、ほとんど変わらないそうですが、これ以外のごくわずかに含まれる物質を分析することで死に至るような重大な病気を症状が出る前に発見できるというのがこの呼気分析のメリットです。

現在は病気を発見するプロセスとして、何か症状が出てから病院へ行って検査などを行うことが多いですが、症状が出てからではすでに病気が進行してしまっていて、治療の効果が十分に発揮されないということもあるそうです。

また現在行われている検査法は、特定の病気のみ診断するようにできており、検査にかかる費用も高額になっています。

この呼気分析が発達することでもっと簡単に、気軽に検査を受けられるようになり、万が一病気にかかっていることが判明した時も早い段階で治療が進められるというメリットがあります。

検査が「息を吹き込むだけ」であれば、非常に簡単に検査可能ですので、現在の医療ではなかなか取得することができない継続的なデータを取得することが可能である点もメリットです。

ただ、これを実現するにはセンサーの精度についてもまだまだ向上が必要ですし、ベースとなる呼気のデータを様々な性別、年齢、出身地、ライフスタイルのパターンで必要になります。そして、多くのデータが集まれば、自ずと精度もあがり、病気の早期発見方法としてとても有効な手段となりそうです。

感想

一般的に人が病院に行くときって ”体調が悪い” → ”病院に行く” → ”病気と診断される” → ”治療する” という流れかと思います。そして、病気の場合には、最初に尿検査をしたり、血液検査をしたり、レントゲンを撮ったりして、そのなかで病気が特定される、されなければもっと詳しい検査を行う。という感じで症状があって、対処という面が大きいと思います。

日本では会社員などの場合、症状が出ていなくても定期的に健康診断などがあり、その中で「***の値が高いから病院に行くように」などという指示が出る場合もありますね。

呼気分析は従来の検査に加えられる、新たな検査手法の一つになるかもしれません。呼気に含まれる微量の物質から重大な病気の早期発見につながるというのは良いアイデアではないかと思います。

この呼気分析という動画を見ていて思い出したのが”がん”を発見できる犬の話です。

犬の嗅覚は臭いの種類によっては人間の10万倍から1億倍も優れているそうで、これを利用して”がん”のにおいをかぎ分けを訓練し、実際に患者の呼気や尿などのにおいからがんをかぎ分けるということを実現しているそうです。

この呼気分析についてはまだセンサーの精度や、サンプルの数が十分ではないということで実現には至ってないようですが、将来的には期待できる技術ではないでしょうか。

英語

ドイツでの収録ですのでの方のようで、若干アクセントがありますが、気になるほどではありません。話すスピードは結構速いのでついていくのが大変かもしれません。OccurがOkyu:r みたいに聞こえるのでこれはわかりませんでした。

単語

attribute 結果を~に帰する
vein thrombosis 血栓症
Ischaemic Heart Disease 虚血性心疾患
Stroke 脳卒中
Alzheimer Disease アルツハイマー病
Trachea, Bronchus, Lung Cancers 気管、気管支、肺がん
Chronic Obstructive Pulmonary Disease 慢性閉塞性肺疾患
Lower Respiratory Infections 下気道感染
Colon and Rectum Cancers 結腸 直腸がん
Diabetes Mellitus 糖尿病
Kidney Diseases 腎臓病
Asymptomatic 無症状の
presumptive 仮定の
colonoscopy 大腸内視鏡検査
depletable 使い果たすことがができる
promise 有望
versatility 多能
Longitudinal 長期の

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