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ここのところTwitterのタイムラインが選挙戦のことでにぎわっています。やはりメインは小池百合子氏が立ち上げた「希望の党」と「民進党」の動きでしょうか。

「希望」なんて、今時習字の課題か、宗教関係の人が新規勧誘者を口説き落とす時でもない限り今時口に出す人も少ないのではないかと思う名前を冠した党を立ち上げ、これまで野党第一党だった「民進党」を吸収するのしないの、選別だ排除だと言っております。

希望の党に行かなかった民進党のリベラル派の方々が来週早々にも新党を立ち上げる、なんていう話にもなっているようで、そうなると自民党と、希望の党とそのリベラル党+共産党などの野党連合で三つ巴、みたいな話になるかもしれませんね。

このリベラルという言葉がイマイチ意味不明で、いろいろ調べてはみたのですが、ストンと座りのよい説明というのが見つかりません。実際に報道されている方とかはちゃんとわかって使っているのでしょうか?どうも今回の選挙でのリベラルの使われ方、というのは自民党と公明党が「保守」でそれに対抗する勢力の名前が「リベラル」ということになっているようですね。

希望の党というのは、自民党とは別の党、つまり与党ではなく野党ですから、現時点では自民党の対抗勢力として見えているわけですが、実際の政策を見てみると、安保法や、憲法改正の考え方などはどうも自民党と瓜二つです。それもそのはず、小池氏に関しては元自民党で、自民党の中でもかなり右寄りの考え方を持っている人のようなので「自民党政治を倒すために今回は希望の党へ」なんてことを言っていると、結局自民、公明、希望の大連立政権で、憲法改正が可能な2/3の議席を得てしまう、なんて、恐ろしいシナリオにならないかとハラハラしています。

私もそんな政治は詳しいわけではないのですが、日本の政治ってすごくレベルが低いんではないかと感じてしまうんです。2011年の原発事故直後に市議会の傍聴に何度か足を運んだりしたのですが、正直「学級会」レベルでした。議長が「○○くん」と呼ぶとその人が前に出てきて原稿を読み上げ、形だけの賛成演説と反対演説があり、結局会派の人数が多いところの意見だけが通る。そこには議論もなく、予定された結果だけがありました。

別に政治の事って、そんなに特殊でも難しいことでもなくて、どちらかと言えば自分の身に直結しているものなのに、なんかものすごく敷居が高くて、近寄り難くて、なんか高い壁の中で行われているもの、という印象があったんです。でもその高い壁の中を覗いてみると、なんかやっていることは学級会レベルで、我々の収めた税金を好き放題使っていることを知ってしまい、ひたすらがっかりしました。

なんとなく日常的に「政治のことを話題にするのはよくない」みたいな風潮って私が子どものころからあった気がするんですよね。学校とかでも選挙とか政治とかの話ってなんか避けられていたようなきがします。今思うとそれって「政治のことは偉い先生方に任せておけば大丈夫」みたいな心理だったのかな、とも思うんです。

国会中継、見たことありますか?偉い先生方がちゃんと国会議員の給料に見合った働きをしているでしょうか?議席で寝てる人がずらりと並び、質問には誠実に答えない、都合よく記憶も記録もなくなって、ああ、これもがっかりなわけです。党議があるから個人の意見は出せず、与党の方針でしか物が進まない。だからと言って「あんなやつらに任せておけない!」と選挙に立候補しようとしても、まず選挙に立候補するためには数百万円の供託金というのを払わなければいけません。さらに人件費、事務所費、通信費、印刷費などとにかく金がかかるようにできていて、よほどの「金持ち」でもない限りは参加できないような仕組みになっている気がします。

今回の選挙、まだ民進党問題はひと悶着ありそうですし、結果がどう転ぶかはわからないですけど、一つの大きな節目になるのは間違いないと思います。個人的には「自民党が勝つ」でも「希望の党が勝つ」でもなく、自公+希望で2/3を取られるのを防げるかどうか、というところが重要じゃないかと思ってます。

私もオーストラリアから香川1区に投票します。皆様も必ず投票所へ行ってください。