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海外移住には、いろいろと壁が立ちはだかることがある。

今日のテーマはビザの壁。ビザは移住した国から得られる滞在許可書のようなもの。このビザがないことには、外国へ滞在することは(基本的に)できない。

ビザの話は本来ビザエージェントしかしてはいけないそうなのだが、ごくごく簡単に書いてみる。この情報はオーストラリアのビザの話で、2015年5月現在の情報だ。ビザのルールというのは結構変わることが多いので、この情報が過去のものになっている可能性も十分あるのでご注意を。

◆ 観光ビザ

一般的に海外旅行の時には取得するビザ。
このビザでは働くことはできないし、連続して滞在できる期間が限られている。

◆ 学生ビザ

オーストラリアの学校(語学学校、専門学校、大学など)に入学申し込みをし、学校側から受け入れられるとビザを得ることが出来る。基本的に滞在できる期間は学校にいる期間。多少の猶予期間はあるが、学校を卒業したら帰国しないといけない。働くこともできるが、週20時間までと限定されている。

◆ ワーキングホリデービザ

30歳までの人が取得できるビザ、基本1年、条件によりもう1年。フルタイム就業が出来るのが大きな特徴。

◆ ビジネスビザ(457ビザ)

オーストラリアでのフルタイムの就業が許されるビザ。これが取れると、子どもの学費が無料になる。(賃金条件により一部負担金が発生することがある)このビザでは医療費は無料にはならない。このビザを取得するには、
・就職先の企業がその人材を雇うことを国に認めさせる(ノミネーション)を受けていること。
・就業する本人がオーストラリアで一定以上の学位を取っているか、日本での4年以上の経験がある。
・就業することが出来る職業はオーストラリアにより決められている。
・就業する本人がIELTS(英語の学力テスト)で一定以上の成績を収める。
などの条件が必要になってくる。

◆ 永住ビザ(PRビザ)

オーストラリアに永住が許可され、日本に帰国しなくても良くなる。家を買うこと、ビジネスを興すことも簡単になる。医療費も基本かからなくなる。市民権はなく、選挙の投票はできない。


 

本来はもっといろいろなビザがあるんだけど、ここ2年ほどで出てきたのは大抵この5種類のビザ。

私は、2013年の3月に下見で来豪したときには観光ビザ。5月に引っ越してきたときには学生ビザ。2014年1月に457ビザに切り替えを行い、現在1年4ヶ月ほど働いている。

2014-01-29 23.21.24

観光ビザ以外は長期滞在できるのだけど、同じ滞在するにしてもビザによりいろいろと条件が違うので注意が必要。

たとえば、大きいところで学費。

私たちみたいに子どもを連れて海外移住してきた場合、子どもを学校に通わせないといけない。その学費が学生ビザの場合は小学生で年間100万円くらい(これは公立の場合で、学校の種類によってはもっと高い。)そして、留学ビザの場合には学校側も必ずしも子どもを受け入れる義務はない。なので最初の学校選びは大変苦労した。

大人が語学学校、専門学校に通う場合、最低でも年間で150万程度は掛かってくるので、父親が留学ビザ、小学生2人つれて家族留学というような形だった場合、学費だけで年間350万ほど掛かる計算になる。

これに加えてさらに、家賃、生活費、保険なんかも掛かってくるので、オーストラリアへの移住を考える場合、貯蓄額はかなり大きなファクターだと思う。

2014-02-15 14.30.54

世界一美しい、といわれる楽園のような都市だけど、お金がない人にはシビアです!