こんにちは、masaです。

先日、お客様のところへPCサポートで訪問する機会がありました。
私はパースの小さな日本人IT企業に勤めていて、いくつかのお客様と
オフィスのITサポート担当という契約を結んでいます。

そのお客様は20人ほどの日本企業の現地法人で、、私が入社した
2年以上前から付き合いがあります。いろいろなお仕事で呼んで
いただいているので、担当の方とはほぼ毎月顔を合わせている感じです。

2ヶ月ほど前の話ですが、そのお客様で一番の古株の方が辞職され
ました。家庭の事情ということだったのですが、最後に会ったときも
普通に仕事で呼ばれ、最後に

「今週で最後なんです」

と言われました。非常に唐突でびっくりしました。
そして、先日訪問したときにも、また別の方が辞める、という話を
聞きました。その方には理由を聞く機会はなかったのですが、特に
トラブルとかそういう話ではないようです。

お客様のことなので、他人事といえば他人事なのですが、この2人が
辞めてしまうと、2年前から勤め続けている人は20人中たった2人だけ
になってしまいます。もちろん、途中で入ってきて1年以上勤めている人も
いますが、私が勤めていた日本の企業に比べると、何十倍(何百倍?)の
頻度で人が入れ替わっている印象です。

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日本の会社の離職率は?

では実際就職した人が仕事を辞めていく率(離職率)はどのくらいなのか
日本とオーストラリアで比較してみようかと思いました。

まず日本の会社ではどのくらい人の入れ替わりがあるのかということに
ついて調べてみたところ、
「3年後離職率」が低い200社ランキング | 東洋経済オンライン
このようなページが見つかりました。2014年のデータですが、
日本の大手企業の3年後離職率(3年以内に離職した人の割合)
がまとめてあります。
調査対象企業を見てみると「就職四季報」総合版に掲載している
1247社のうち、回答のあった937社がベースとなっているようです。

このページには上位200社が掲載されていますが、
なんと、1位~114位までは、

ゼロ回答

だそうです。つまり誰も辞めていないわけです。
ただ、これは日本でも上位の人気企業の中での話なので、
全ての企業でこのように低いわけではありません。

この調査とは別に厚生労働省が行った2011年大学卒業生の
追跡調査では3年での平均離職率は32.4%だそうです。
大手人気企業に絞らない平均としては、
約3割が3年で退職するようです。

オーストラリアの会社の離職率は?

そして、オーストラリアですが、ちょっとデータを探すのに
苦労しましたが、2013年のこのような記事を見つけました。

Staff turnover rates drop as more employers get retention right

この記事によると、1年(3年ではない)の離職率が、13%になり、
5年前の調査にくらべて5%も改善したというものです。
その中でも、就業者が250-499人ほどの規模の会社の離職率
17%と一番高く、99名以下のところは11%となっているそうです。

私は正直に言うと、日本とオーストラリア離職率を比較すると
オーストラリアの方がずっと高いかと思っていたのですが、
意外とそうでもないようでした。

つい最近出ていた日本の離職状況の記事

また、10月30日にタイムリーな記事もありました。
32%が3年以内に離職=12年春の大卒者―厚労省 (時事通信) – Yahoo!ニュース

32%が3年以内に離職=12年春の大卒者―厚労省

 厚生労働省は30日、2012年3月に大学を卒業した就労者の離職状況調査を公表した。新卒から3年以内に就職先を辞めた人の割合(離職率)は32.3%だった。前年調査から0.1ポイント低下したが、3年連続で30%を超えた。
 3年以内の離職率は、リーマン・ショック後の09年に30%を下回ったが、その後、上昇した。景気回復で求人が増加する中、希望の仕事を求め、転職するケースが増えているためとみられる。
 離職時期は、1年目が13.1%と最も高く、2年目が10.3%、3年目が8.9%。企業規模別では、5人未満の企業で59.6%が3年以内に離職するのに対し、1000人以上の企業は22.8%にとどまる。企業規模が大きいほど離職率は低い傾向だ。 

おそらくすぐ消えてしまうので、全文引用します。
これを見ても1年目で13.1%が離職する、とあるので、
オーストラリアのデータと大きくは変わらない印象です。

日本とオーストラリア離職率の比較から考えたこと

お客様の退職というきっかけから日本とオーストラリアの離職率を
比較してみたのですが、予想していた結果とは異なり、
数値的にはあまり変わらない感じでした。

ということは、あのお客様の職場がちょっと特殊なのかもしれないと
思いました。また現地企業なのか、日本の現地法人なのか
という点でも少し状況は異なってくるかもしれないですね。
日本とオーストラリアでは働き方の考え方について違いがありそうです。

ただ、2年でほとんどの人が入れ替わるような状況でも
普通にビジネスは動いている、という点は本当に驚きます。
(内部事情はわかりませんが)

日本の企業では仕事が人についてしまうようなケースが多くあります。
「**さんでないと分からない」ということが結構多くあり、
私自身も仕事をしている時にこの人探しに大変苦労しましたし、
また退職したときに、残った方に苦労もさせたかもしれません。

オーストラリアの手離れの良い仕事スタイル、というのは、
参考にしても良いのではないかと思いました。

キチンと仕事が引き継げてビジネスが成長して
いるのか本当のところはどうかはわかりませんが・・。