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私は家族でオーストラリアに渡ってきて、まもなく2年9ヶ月になります。
私は、非常にラッキーなことに、オーストラリアに来て2ヶ月ほどで仕事を見つけることが出来、2年ほど前にビジネスビザを取得しました。
「2年ほど」といいましたが、正確にビザがおりた日は2年前の2014年1月28日で、実はあと5日ほどで、永住権の申請要件(ビジネスビザで2年以上の勤務実績)を満たすことになります。本来は永住権の要件を満たしたならすぐにでも申請を行いたいところなのですが、永住権を申請するために必要な会社側の手続きがまだ完了しておらず(ガバメントからの連絡待ち)、まだ申請ができない状況です。

その手続きが完了すると、
・永住権申請フォーム
・IELTSの成績(私の場合、一昨年の成績で満たされているでOK)
・警察証明(犯罪歴証明)(昨年中に取得済み)
・会社側の申請書類

と共に申請を行います。書類だけではなく、フルの健康診断の結果も添付する必要もあり、まだまだやらなければいけないことがいろいろあります。早く永住権が欲しいのはやまやまなのですが、焦っても仕方ないので、できることを一つ一つこなしていこうと思っています。

難敵・永住権の申請フォーム

オーストラリアで永住権を申請には、専用のフォームへ申請に必要な情報を入力し、提出する必要があります。いよいよ申請できる時期が近づいてきているので、先日そのフォームを確認したところ、入力可能なpdfファイルで、20ページ近くありました。
ざっと確認しただけでもフォームには家族の情報、これまでの雇用・住居の履歴などを事細かに入力する必要がある感じでした。特に、過去10年の転居情報や、海外旅行の期間などについても一つ一つ入力しなければならず(幸い海外旅行はほとんどないけど)、見ただけでクラクラしてしまいそうなものでした。これに全て記入するには、そうとうな記録と記憶を呼び戻す必要がありそうだ、と感じてます。

永住権の敷居の高さ

世界にはいろいろな国があり、それぞれ国により永住権の要件は違います。フィリピンのように一定金額を銀行に預けるだけで永住権を取得できるようなところもありますし、東南アジアは比較的条件が厳しくないようですが、オーストラリアは永住権の取得は厳しい方ではないかと感じています。英語の成績も求められますし、仕事の経験があっても国が指定したスキルリストにマッチしていなかったら申請は出来ません。仕事の経験がない場合には、専門学校などの卒業証明と、企業より仕事のオファーが必要です。
そんな狭き門のオーストラリア永住権ですが「英語が出来る」「若い」という2点は大きな大きなアドバンテージになるんです。私がそのことを知ったのは、自分が永住権を目指してオーストラリアにやってきた時で、もうすでに若くもなく、英語で話した経験もなく、すでに手遅れだったわけなのですが、いままだ20代の方には是非そのことを知っておいて欲しいなと思います。

日本に居る20代の方へ

日本に居る20代の方へ、おこがましいかもしれませんが私からちょっとだけアドバイスをしたいと思います。是非ワーキングホリデーというビザを利用して、30代になる前に海外への長期滞在を経験してみて欲しいと思います。私自身が実際に海外へ来てみて思ったのですが、日本は確かに世界の中でもかなり安全で快適ですが、日本の中で暮らしているとなかなか気づけない不自然な部分もいっぱいあると思うのです。
世界は本当に広いです。日本の価値観、日本の常識が通用しないところがほとんどです。そういう日本の常識が通用しないところで過ごしてみる、というのは、日本の常識を外から眺めてみるいい機会になるのではないかと思います。もちろん長期滞在の後「私は日本が合っている」と感じて終わるかもしれませんが、それでも海外で暮らした経験は、それ以降の人生において違った観点から物事を観察する力になると思うのです。

そして自分のネイティブランゲージ以外の言葉でコミュニケーションを取ってみることで、言葉によるコミュニケーションについても新たな発見があると思います。勉強の科目としての「英語」ではなく、コミュニケーションのためのツールとしての「英語」を体験して欲しいと思います。日本にいると英語が出来る=いい成績が取れる、というくらいしかメリットがないかもしれませんが、実際には英語が出来るとコミュニケーションを取れる人の範囲が何倍にも広がります。そういうことも是非体験し、知って欲しいと思います!

20160123